スパイス

スパイス&ハーブ辞典 【オールスパイス】 ~ナツメグ・シナモン・クローブの香り~

当店自慢のジャークチキン。

スパイシーでジューシーなグリルチキン。

カリブ海に浮かぶジャマイカの名物料理”ジャークチキン”

そんなジャークチキンに必須のスパイス、ハーブが何種類かある中で一番大事なのが今回の”オールスパイス”

ジャマイカでは”ピメント”と呼ばれる植物です。

そんなうちにはとっても大事なスパイスをお勉強。

オールスパイスはこんな植物

別名は百味こしょう、三香子、ジャマイカンペッパー、ピメント

原産地は西インド諸島(カリブ海域)

亜熱帯気候に適しているフトモモ科の植物で、木丈は6~9mに成長。

果実を未熟なうちに収穫し乾燥させて作られる。

特徴・用途

大航海時代スパイス、特に胡椒は貴重で金と同じ価値がありお金の代用としても使われるほどでした。

オールスパイスと言う名前の由来が、当時貴重なスパイスだったブラックペパー、ナツメグ、シナモン、クローブの4つの中で、ブラックペパーを以外の”ナツメグ””シナモン””クローブ”の香りを持つことからこの名がつけられたといわれています。

オールスパイスは他にも”ジャマイカンペッパー”や”ピメント”とも言われ、和名では百味胡椒(ヒャクミコショウ)、三香子(サンコウシ)とも呼ばれる。

香りの主成分にクローブやシナモンと同じオイゲノールでスパイシーでほのかに甘い香りがするので肉料理にも、ケーキや、お菓子などにも使われます。

効能・効果

オイゲノールには強い抗菌作用、抗ウイルス作用があり、感染症を予防したり、風邪の予防などにも効果があるらしいです。

胃や腸など、消化器官のはたらきを改善する効果があり、消化不良などの改善や、漢方でも食欲増進などに使われています。

オイゲノールは麻酔効果があることから歯の治療、歯痛の緩和や、抗炎症の効果から歯肉炎にも良いとか。

香水や、アロマオイルにも使われており、リラックスや、ストレスの緩和

などなど沢山の効能があり様々なところで活用されています。

そんなオイゲノールを多く含まれる天然のものとして

  1. クローブ(丁子)(精油70–95%)
  2. オールスパイス(ピメント)(精油60–90%)
  3. ローリエ(精油50–60%)
  4. シナモン(皮油5–10%、精油90%以上)

などがあり、オールスパイスと似た香りがするクローブやシナモンにも含まれています。

オールスパイスの歴史

オールスパイスの歴史は諸説ありますが、古いもので言えば昔々、中米にあるメキシコの南にあった紀元前2世紀の”マヤ文明”までさかのぼります。

カリブ海や中米に居た先住民「マヤ人(マヤ文明)」「アズテック人(アステカ文明)」「アラワク人(ジャマイカ等のカリブ諸島)」が使っていたとして、

マヤ人達は王の遺体に対して防腐剤として使用されたり、料理の調味料として、

アステカではチョコレートの味付けとして、

ジャマイカでは干し肉などの肉料理の味付けに使い、これがジャークチキン(元はジャークポーク)になったと言われている。

そして、世界的に広まったのが16世紀。

こちらも諸説あり、

スペインの探検家フランシスコ・フェルナンデスによってメキシコで発見されたと言うのと、

アメリカ大陸発見で有名なクリストファー・コロンブスジャマイカで発見したというモノ。

コロンブスの話で言えば、黄金と胡椒(こしょう)を求めて出た2回目の航海でたどり着いたジャマイカでオールスパイスと出会います。

その時は胡椒の一種だと思いスペイン語で黒コショウを意味する”ピメント(pimento)”と名前を付けました。

【スパイス&ハーブ辞典】スパイスの歴史とスパイスのお話

今では自由に手に入るスパイスも昔は金銀財宝の価値があり、スパイスが原因で戦争まで起きていました。

人の歴史と切っても切れないスパイスの歴史と各スパイスのお話を集めました。


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