スパイス&ハーブ辞典「ナツメグ、メース」
ハンバーグや肉料理のスパイスといえば”ナツメグ”
”世界4大スパイス”って言われるほど知名度があるスパイスですね。
最近では【ナツメグ中毒】とか、【ナツメグ大量摂取】とかって言うので有名かも。
名前は聞いたことあるけど実際どんなスパイス、植物か知らない人も多いと思います。
今回はナツメグをお勉強。
ナツメグはこんな植物
ナツメグはニクズク科の常緑高木の一種。(ニクズク科はモクレンの仲間)
高さ20mほどに成長する熱帯性常緑樹。
かたい多肉質の黄色球型の果実をつける。(あんずに似た外観)
和名はニクズク(肉荳蔲)
ナツメグはその種子をスパイスとして使うが、核の部分をナツメグ、それを覆う皮の部分をメース(和名:ニクズクカ)として使用。
原産地はインドネシアのモルッカ諸島に含まれるバンダ諸島。
特徴・用途
ナツメグは独特の甘い香りが特徴的な香辛料で、肉の臭みをとる効果もあるので、肉料理に頻繁に使われることが多い。
火を通すことによって、より香ばしくなるので、基本的にナツメグを使う時は、火を通す前に使う。
甘い香りが特徴なのでパンや、焼き菓子など各種デザート、スープなどにも使われる。
ナツメグの周りを覆っているメースはナツメグと似たような香りですがより繊細で穏やかな香り、そして、ナツメグより高価ですので、
17世紀ごろナツメグ、メースの貿易をオランダが独占してた頃、ナツメグとメースが同じ木だと知られてなかった為「ナツメグの樹を全部切って代わりに値のはるメースを植えるように」という有名な逸話も残っています。
効能・副作用
ナツメグは体を暖める効果があり、体が冷えやすい冷え性の方にオススメ。
消化器系にも効果があり、腸内ガスの抑制、整腸作用、下痢防止などにもきく。
ニクズク(肉荳蔲)として漢方の薬としても処方される。
ただし、副作用もあり注意。
通常に料理として使われている分量には問題ないですが一度に大量のナツメグを摂取すると毒となり、中毒症状を起こす。
呼吸困難になるとともに、めまい、幻覚、嘔吐などの症状に陥ることもあり回復するのに長くて2~3日かかる場合もある。
死亡まではほとんどなく小さい子供がナツメグ2個食べたとか、睡眠薬と一緒に食べた人が亡くなったとか...希ですが、体にいい物でも摂り過ぎに注意しましょう!
体験談として新良エツ子さんがブログに書いてました↓↓↓