スパイス　カレー　歴史｜スパイス＆カフェマスターのブログ

今では自由に手に入るスパイスも昔は金銀財宝の価値があり、スパイスが原因で戦争まで起きていました。

人の歴史と切っても切れないスパイスの歴史と各スパイスのお話を集めました。

スパイスの歴史

古代エジプト
古代ギリシャ
中世ヨーロッパ
スパイスが手に入りやすくなり食生活の一部になる
日本とスパイスとカレーの話

スパイス＆ハーブ辞典

【カルダモン】　～香りの王様、スパイスの女王～
【麻の実】～日本古来からの植物～
【オールスパイス】～ナツメグ・シナモン・クローブの香り～
【コリアンダー】～コリアンダーってパクチーだってよ!!～
【山椒（さんしょう）花椒（ホアジョー）】～しびれる辛さの正体～
【ターメリック】～ウコンの力や、カレーに使用～
【タイム (thyme)】～ジャマイカ料理にかかせないハーブ～
【ナツメグ、メース】～幻覚作用もあるので注意～
【バジル】～効能・効果～

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スパイスの歴史

古代エジプト

スパイスは大昔から人々の生活に関わりが深く、古代エジプトでは死後、身体に魂が戻り再び蘇ると信じられており、遺体が腐らないように【防腐作用】のあるスパイスを体内に詰め込んだり、ピラミッド建設の際、労働者の体力をつける為に【強壮剤効果】のあるスパイスが使われていました。

古代ギリシャ

紀元前400年頃の古代ギリシャではすでに『医学の祖』と言われるヒポクラテスが400種ものハーブの処方箋を残していたそうです。

中世ヨーロッパ

スパイスやハーブは貴重品として扱われており、中世ヨーロッパでは金銀財宝に匹敵する高価な物として取引をされていました。

その時代、特に入手困難だった『胡椒（こしょう）』『クローブ』『ナツメグ』『シナモン』は世界の歴史を動かしたスパイスとも言われ【世界4大スパイス】とも言われています。

そんな時代にヴェネツィア共和国の商人であるマルコ・ポーロは中東から中央アジア、モンゴル帝国、ジパング（日本）・インド・スリランカ、東南アジアとアフリカなどを世界旅行をした見聞を口述し、ルスティケロという人物が記述したのが『東方見聞録』である。

『東方見聞録』には東洋で目にした美しい絹織物やジパングの黄金の宮殿、当時貴重品であったスパイスの話などが書かれておりヨーロッパの人々に強烈な印象と東洋への強い憧れを抱いたとされその後300年にわたる『大航海時代』へと突入しました。

その後新大陸を求めた人々の中にアメリカ大陸を発見した『コロンブス』はアメリカ大陸固有のスパイスだった『唐辛子』発見し、『バスコ・ダ・ガマ』は暴利を貪られていた『こしょう』や『シナモン』を安価で手に入れられる航路の航海に成功し、『マゼラン』と『セラーノ』がマゼラン海峡を発見、太平洋横断を成功し香料諸島（スパイス諸島）として有名だったモルッカ諸島からクローブ、ナツメグ、シナモン、メースを持ち帰る。

それらはスペインやポルトガルに膨大な利益をもたらし、それまでスパイスなどの貿易でにぎわっていたアラビアやベネチア、ペルシャの街は衰退の一途をたどることになったそうです。