陰陽師
一度は聞いた事があると思います。
歴史が好きな人、本が好きな人、映画が好きな人なら知っている人も多いでしょう。
そして『陰陽師』と言えばこのひと『安倍晴明(あべのせいめい)』
歴史上の人物で、平安時代に活躍したの陰陽師です。
そんな安倍晴明のゆかりの地、出生の地として大阪市阿倍野区にある神社が『阿部王子神社』と『安倍晴明神社』です。
阿部王子神社
鳥居の横に『もと熊野街道』という碑があるように鳥居の前の道はかつての熊野街道です。
熊野街道とは摂津国渡辺津から熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)への参詣に利用された街道。
その途中にある『阿部王子神社』は熊野三山への旅人が休憩に使われていたそうです。
熊野街道には熊野神社の分霊社である九十九王子があり、ここはそのひとつで『第二王子』と呼ばれています。
境内の中には樹齢約5百年の大きな四本のご神木があります。
- 茂杜能木霊神(もりのこだまのかみ)
- 汰紀能木霊神(たきのこだまのかみ)
- 多摩能木霊神(たまのこだまのかみ)
- 波多能木霊神(はたのこだまのかみ)
そして、熊野の神様の使い、八咫烏(やたがらす)も祀られていて『やたがらすおみくじ』も有名。
そんな阿部王子神社の末社が安倍晴明神社です。
安倍晴明神社
阿倍王子神社の北方に約50mに鎮座する阿倍王子神社の末社(まっしゃ)。
末社(まっしゃ)とは、神社本社とは別に、その神社の管理に属し、その境内にある神社のことで、摂社(せっしゃ)や末社(まっしゃ)と呼ばれる。
本来は境内の中に摂社末社がある事が多いのですが、安倍晴明神社の様に境内の外にあるものを境外社、飛び地境内社とも呼ぶ。
本殿、拝殿及び幣殿、透塀が国の登録有形文化財となっています。
安倍晴明が生まれた地として伝えられ主祭神として祀られています。
御朱印帳
左が阿倍野王子神社
右が安倍晴明神社
神社周辺は阪堺上町線『東天下茶屋駅』があり、線路と住宅、古い商店、それを改装したお店など風情がある街で散歩も楽しいし、神社の境内は緑と日と影が重なり合い神秘的で心安らぐ場所でもあります。
大阪の阿倍野に行く機会があれば一度立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
阿部王子神社
住所 大阪市阿倍野区阿倍野元町9番4号
電話:06-6622-2565
http://abeouji.tonosama.jp/
安倍晴明神社
住所 大阪市阿倍野区阿倍野元町9-4
電話:06-6622-2565
http://abeouji.tonosama.jp/abeseimeijinja/
安倍晴明にまつわる作品 夢枕獏 陰陽師
夢枕獏 原作 小説『陰陽師』
僕の中で『陰陽師』『安倍晴明』といえばこの小説です。
平安時代のお話なのに読みやすく、ひとつひとつ短編で完結しているので少しずつで楽しめます。
時は平安時代、京の都に安倍晴明という名高い陰陽師がいた。まだ闇が闇として残り、夜になれば人も、鬼も、物の怪も、同じ都の暗がりに、息をひそめて住んでいた時代だ。安倍晴明は従四位下、大内裏の陰陽寮に属する陰陽師。死霊や生霊、鬼など、普通の人間には見えない、妖しのものどもを相手に、この世ならぬ不可思議な難事件をあざやかに解決する。親友の源博雅は、霊感はまるでないが、刀では敵なしの強さ。力を合わせて物の怪に挑む。野村萬斎・主演で映画化された原作!
岡野玲子 漫画『陰陽師』 原作夢枕獏
原作は先ほど紹介した夢枕獏の陰陽師。途中まで原作に忠実に書かれていたのが途中から大きく話が変わるとして原作好きから賛否ある作品。
映画 陰陽師 出演 野村萬斎、伊藤英明、真田広之
原作好きでも見れる映画。Amazonプライムなら現在は無料でみれるのでぜひ。
小説、コミック、テレビドラマで話題となり一大ブームを巻き起こした『陰陽師』の劇場版。平安時代に実在した陰陽師・^倍晴明が、妖怪の跋扈する闇の世界に挑む姿を描く。原作は「上弦の月を食べる獅子」で日本SF作家大賞を受賞している夢枕獏。