スパイス&ハーブ辞典「タイム」
みなさん、ジャマイカ料理は好きですか?
ジャマイカ料理も色々ありますがやっぱり代表なのが”ジャークチキン”
そしてジャマイカでご飯と言えば”ライス&ピーズ”
日本人レゲエアーティストの名前にもなっている”アキー&ソルトフィッシュ”
気軽に、そして手頃に食べられて人気なのは、ビーフや、チキン、エビなどの具をパイ生地に包んで焼いたのが”パティ(ジャマイカン・パティ)”
ジャマイカでも夜は寒い時、場所があってそこで飲むと身体が温まる”フィッシュ・ティー”(もちろんいつ飲んでも良い)
まだまだジャマイカ料理も沢山ありますがほとんどにタイムが入ってます!
今回はそんなハーブ・スパイスをお勉強していきます。
タイムはこんな植物
タイム (thyme) はシソ科イブキジャコウソウ属の植物の総称で、およそ350種を数える。
多年生の植物で、丈が低く草本(そうほん)にみえるが、茎が木化する木本(もくほん)。
ほとんどの種は常緑で、4–20ミリメートルほどの卵形の葉は対をなして全体に並ぶ。
特徴・用途
タイムは魚介類と相性がよく「魚のハーブ」とも言われている。
だけれども、とても万能でその他の肉類にもよく合う。
魚や、肉の臭みを取りに使用。
香りもよく、料理に風味や深みを与える。
ハーブティーとして飲むこともあり、二日酔いに効果、消化促進、強壮作用、喘息、風邪での咳や喉の痛みを緩和、アロマでは頭痛を抑え、不眠症、筋肉痛に効く効能があるという。
タイムにはチモールという成分が含まれていて、ハーブの中でも強い殺菌効果と抗ウイルス作用がある。
タイムから抽出されたエッセンシャルオイルは、消毒薬、歯磨き粉、うがい薬、石けんの香料などにも使われている。
タイムの歴史
利用の歴史も古く、紀元前700年代のバビロニアの園芸書にはその栽培法が紹介されている。
タイムはギリシャ語で防腐という意味の「チモン(thymon)」を語源とし、古代エジプトではミイラを作成する際の防腐剤として使われていたとされる。
古代ギリシャではタイムは勇気を鼓舞すると信じられており、また、中世には悪夢を防ぎ安眠を助けるようにと枕の下に敷かれた。
中世ヨーロッパでペストが蔓延した時には、タイムの枝を焚いて空気を浄化したり、風呂に入れてつかったりして感染を防止していたとされる。